2015年2月26日木曜日

学生紹介:武田浩平(修士2年)



Q お名前と作品名を教えてください。

Helleborus Niger」(ヘレボルスニゲル)を制作した武田浩平です。


http://kt-stopmotion.tumblr.com/
人形アニメーションを制作してます。





Q 藝大に入る前はどんなことをされていましたか?
 また、なぜ本専攻に入ろうと思いましたか?

学部では社会学を専攻し、メディア関連の映像制作をきっかけにカメラを持ち始めました。そこからものを作るという事に没頭していき次第に創作寄りの作品を撮るようになりました。ピクシレーションでフレーム単位の制作に触れ、その後人形アニメーションにたどり着いたのが学部四年の卒業制作です。
ゼミの教授の母校であることから教授に薦められたことと、学部ではほとんど独学でやってきたものを専門的に学びたいと考えたため進学しました。






Q 本作品を作ったきっかけを教えてください。

方向性を決めるきっかけは、共同制作者である音響を手掛けた富川いず美さんのノンモン(無音)の演出を取り入れたいという提案からです。映像作品の重要な場面を音楽で盛り上げる演出は多く行われますが、そこに無音の演出を持ってくる事でそれ以上に雄弁になる可能性もあります。
状況や人物の動向・心情を提示しながら作品を描く途中、一部分に空間が生じることで他所とのコントラストによりその空白部分を観客の想像力に働きかけさせる演出が可能になるのだと思います。

そこで今作は、想像の余地を広げられるよう、明確に言語化できない混在する複数の感情、またそれらが移り変わる様子を描きたいという考えに至りました。 
         






Q 制作プロセスを教えてください。

脚本 - 絵コンテ - 動画コンテ - 素材の実験 - 造形 - 撮影 - 編集(隣りあう工程を行き来しながら






Q 今回、何を一番重視して制作しましたか?

音響や上述のテーマと重なって、直接的に語らないことを重視しました。周辺の演出で主要人物のニュートラルな表情に感情の動線を載せられるように努めています。





Q 制作の合間にしていた気分転換は何ですか?

気分転換とは少しずれますが、ラジオを聞いて撮影ブースである暗室内で麻痺した時間感覚を戻してました。




Q 在学中で一番印象に残った出来事は何ですか?

教授のご厚意でストップモーションのスタジオの数々を訪問できた事です。


武田浩平さんの作品「Helleborus Niger」は横浜・東京会場共に「第六期生修了作品」プログラムにて上映いたします。

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